一般講演会(平成29年度第5回「消費者市民力アップ講座」)を実施しました

「信じていいの?その健康食品」

 

日時:2017(平成29)年11月11日13:30〜15:45

場所:長崎県建設総合会館8階会議室

【報告】生活協同組合「食の大切さに取組んで」

【寸劇】「サプリで目が良くなる!?やせる!?」

【講演】「信じていいの?その健康食品」

講師:国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所 千葉 剛 先生

 

◆生活協同組合の活動報告◆

まず、「食の大切さに取り組んで」と題して、生活協同組合ララコープ会長井手こずえ様とグリーンコープ生活協同組合理事長の佐藤恵美子様より活動報告をいただいた。

井手様からは、ララコープでの食の安全・安心への取組みに加え、地元生産者・メーカーと協力した「地産地消」の推進、食べることの大切さを考える「食育活動」の推進について、具体的なお話をいただいた。

佐藤様からは、グリーンコープでの取組みとして、産直、国産の追求、化学調味料や不要な添加物の不使用、遺伝子組換え問題への取組みなど、具体的な活動の報告をいただいた。

 

◆CPネットながさきによる寸劇と解説◆

次に、CPネットながさきから、消費生活センターに寄せられた相談事例等をもとに消費者トラブルを寸劇で紹介し、弁護士が解説を行った。

寸劇第1部は、小さい文字が読みづらくなった80歳の人野よし子さんが、「ようやく出会えたクリアでスッキリ!!」という目が良くなるというサプリの新聞広告を見つけ、購入しようとしたところ、側で聞いていた娘が止めに入りことなきを得たという事例。

寸劇第2部は、高校生の花子ちゃんが、スマホで「飲んだら痩せる」という青汁を見つけ、お試し価格500円だったため購入したところ、翌月以降も青汁が届き、5000円の請求を受けたため、ワルワル会社に電話で確認したところ、定期購入と広告表示されていたとして契約の解消を断られたという事例。

寸劇は、CPネットながさきの会員である弁護士と消費生活相談員らで演じ、女子高校生役を演じた会員男性弁護士のコミカルな演技に会場は笑いに包まれていた。

 

◆講演の内容◆

最後に、国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所千葉剛先生に「信じていいの?その健康食品」と題してご講演いただいた。千葉先生には4年前にも来崎していただいており、いずれも大変好評だったため再度のご登壇となった。

千葉先生からは、「健康食品と医薬品の違い」、「健康食品の情報は信じて大丈夫か」、「保健機能食品制度」といったテーマで具体的な事例をもとにわかりやすくご講演いただいた。

千葉先生は、最後に、健康食品をセルフケアに役立てるには、「過度な期待をしない」、「表示を見る」、「摂取した量や回数のメモを取る」、「体調に異変を感じたら使用をやめて医療機関を受診し保健所に連絡する」ことが必要であると言われ、健康に過ごすためには「健全な食生活」、「適度な運動」、「適度な休養」のバランス、そして食べて「美味しい」、「幸せ」と感じることも重要であると、締めくくられた。

 

 

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